令和元年9月定例市議会では、都市計画道路の整備について、スポーツ振興に向けた施策、地域連携による防災の重要性、そして農業災害への対応策について議論が行われた。
初めに、都市計画道路について、下町西福童16号線の整備状況が報告され、国道500号線までの延伸が進められている。これは小郡市にとって非常に重要なインフラ整備とされ、地権者との調整を進めているが、難航している事案も存在する。また、筑紫祇園線の整備についても今後の事業計画が示され、優先順位に基づく整備が求められる。
続いて、スポーツ振興については、小郡市の屋外及び屋内施設の利用状況が説明され、特に利用者数は小郡市運動公園や体育館において高い数値が示された。今後は、市民がより利用しやすいよう、効率的な施設運営が求められる。また、施設の管理についても、運営体制や利用者からの要望を受け、柔軟な 対応が期待されている。
地域連携による防災については、近隣市町との情報共有の重要性が強調された。特に、近隣市町の避難所が開設されている場合、小郡市民がその避難所を利用できるような体制が必要とされている。この旨について、今後協定を結ぶ可能性についても議論がなされた。また、災害予防のための事前の情報収集や、エリアメールの配信においても、冠水情報をいかに早く市民に届けられるかが課題である。
農業災害については、最近の豪雨による被害を受けた農業者への支援策が市から講じられていることが確認された。臨時的に特別措置が平行して行われる中で、何を優先して支援すべきか、多様な選択肢を検討中の段階である。また、激甚災害の指定を受けた場合の補助率の違いについても触れられ、さらなる中長期的な対応策が求められている。
総じて、今回の議会は、小郡市が抱える課題を市民と共有し、今後の方針について真剣に議論する場となった。この機会に、議会の進捗、今後の施策や事業の見直しなど、さらなる情報の提供を求める意見が多く寄せられたことは、今後の行政運営においても重要な声となることだろう。