令和5年9月20日に再開された小郡市議会の定例会では、市の重要な施策について活発な議論が展開された。議員による質問が行われ、市民に直結する内容が多く、特にSDGsの取り組みやひきこもり支援に関する施策が注目を集めた。
この日の議論では、まず議員から小郡市の持続可能な開発目標、SDGsへの取り組みとその進捗状況が問われた。橋間順平議員は、市がどのようにして社会問題に対応しているのか、また、具体的な施策について質問した。これに対し、加地良光市長は、今年度の進捗として、SDGsの17項目に沿って、地域需要に応じた施策を実施していると回答。環境施策や地域福祉活動への支援についての具体例を挙げた。
次に、施設や道路、街路樹などの点検業務についても質問がなされた。特に老朽化したインフラへの対応が求められ、多くの議員が市の責任と補償について確認した。加地市長は、市が管理する施設の点検を定期的に行い、事故防止に努めていることを強調した。
また、農業の持続性についての議論では、農業従事者の高齢化が進んでいる現状が述べられ、地域農業を支えるための新たな担い手の育成が急務であるとされている。市は、農業者の収益向上に向けた施策を打ち出しており、地域の農業環境を改善するための具体的な計画が必要とされている。
ひきこもり支援に関しては、田中雅光議員が中心になり、実態調査の重要性が指摘された。市は、相談窓口の充実や、地域の支援体制の強化に努めることを約束し、多様な視点からのアプローチが求められている。このような議論を通じ、議員たちはひきこもり支援についての市の真剣な取り組みを後押しする姿勢を見せた。地域共生社会の実現に向けて、今後も各種施策の展開が期待される。
最後に、治水対策に関する議論も行われ、河川やため池の整備、地域住民の協力による流域治水の推進が訴えられた。大場美紀議員は、地域の協力なくしては進まないとしつつ、その重要性を強調した。市もこの流域治水に対して積極的に応じ、河川の改修工事を進めていくことを誓った。
これらの議論を通じて、議員たちは市民に寄り添った施策の実施を誓い、小郡市の持続可能な発展に向けて今後も着実な歩みを続けることが求められた。