令和2年第6回小郡市議会定例会が12月21日に再開され、多数の議案が審議された。
市民の意見を反映させるための重要な議題が数多く報告された。
特に注目されたのは、第5次小郡市総合振興計画の変更についての議論である。
立山稔総務文教常任委員長は、市民の意識や価値観が新型コロナウイルス感染症の影響で変化していることを背景に、計画の策定を2年間延期する理由を説明した。
この間、市民意識調査を実施し、新たな施策や方向性を模索する必要があるとし、多くの議員の理解を得たようである。
しかし一方で、反対意見も出され、ある議員は他市が策定を進める中での延期について疑問を呈し、迅速な対応を求めた。
次に、久留米広域市町村圏事務組合において共同処理する事務の変更に関する議案や、各種特別会計補正予算、国民健康保険税条例の改正案についても賛否が分かれた。
議案第52号及び第53号は、全員賛成で原案のとおり可決された。
さらに、後藤理恵保健福祉常任委員長による報告で、小郡市国民健康保険事業特別会計の補正予算や高齢者医療特別会計の承認も求められ、それぞれ全員賛成で可決された。
今回の議会では、特に小郡市のコロナ対策としての給付金支給計画や、施設整備事業への予算措置、そして観光施策における地域商品券発行が重要視されている。
市長は低所得のひとり親世帯への支援を強化する意思を示し、国庫支出金からの補助を受けることができる見込みがある中、今後の施策に向けて期待が寄せられている。
来年度の施策計画に市議会からの積極的なサポートが求められる。
今後の議会においても、これらの施策が市民の福祉向上に繋がるよう、尽力が期待される。
その後、監査委員の選任についての議案が議題とされ、高山晃氏が新たな監査委員に選任されることが決定した。