令和3年12月の定例市議会が開会した。
小郡市議会の第4回定例会が令和3年11月30日に行われ、会期は12月21日までの22日間に決定された。議長の入江和隆氏が、「議員定足数に達しております。よって、令和3年第4回小郡市議会定例会はここに成立いたしました」と述べ、議会の開幕を宣言した。
今議会では、報告、条例改正、予算に関する議案の合計9件が一括上程された。市長の加地良光氏は、議案に関する提案理由を説明し、「今年8月の豪雨による災害復旧費や、農業者が災害リスクに備えるための経費を補助する予算案を含めている」と強調した。これにより、歳入歳出予算はそれぞれ5億5,328万3,000円の増額が見込まれる。
特に注目されているのは、国民健康保険税条例の一部改正に関する議案である。これは子育て世代の経済的負担を軽減するため、未就学児に係る均等割額を5割減額する内容で、議案第48号として提案されている。
また、議案第53号では、令和3年度の国民健康保険事業特別会計補正予算が示され、システム改修にかかる経費の増額についても報告された。黒田孝幸市民福祉部長は、「マイナンバーカードの健康保険証利用に関連し、制度改正に伴うシステム改修費が必要となる」と述べた。
さらに、請願委員会に付託された請願第3号では、「消費税制度の適格請求書等保存方式(インボイス制度)」に関する影響が指摘され、小規模事業者やシルバー人材センターに対する影響を考慮した意見書の提出が求められた。百瀬光子議員は、「この制度は、センターの運営にとって死活問題となる」と懸念を示した。
今後、議案に対する審議が展開されるが、特に予算案や条例の改正内容については市民の関心が高まっている。これらの議案がどのように決定されるか、次回の市議会が注目される。