令和5年9月19日の小郡市議会では、インター周辺まちづくり構想が中心議題に取り上げられました。
この構想の狙いは、新たな土地利用を通じて地域の活性化を図ることです。特に小郡鳥栖南スマートインターチェンジの開通に合わせて、企業誘致を進めることが強調されました。加地良光市長は「企業誘致による地域活性化に向けた治水対策が重要」と述べました。治水対策としては、排水処理計画の策定が進められていますが、今後の検討課題として、費用面や地権者の同意が挙げられています。
高木良郎議員からは「インター周辺のまちづくり構想の具体的内容が議会で報告されていない」といった意見もあり、慎重な地元同意が求められています。この構想では、地域の特性に応じた公共交通軸を活用する計画が進行中であり、情報共有や地域の意見を反映する姿勢が示されています。
さらに、地元住民からは新たな集客施設であるコストコに関する安全面や、子どもたちの通学路の安全確保を求める声も聞かれました。市はその意向を反映し、通学路の点検と整備計画を進める姿勢を示しています。
次に、気候危機への対策が議論されました。小郡市では2050年に向けたカーボンニュートラルを目指す施策が進められています。特に、運輸部門の二酸化炭素削減が課題とされ、市は企業に対し、電動自動車の導入を促進するための情報提供を進めています。
また、教育長による主権者教育の拡充についての説明も行われました。主権者教育は、社会の中で主体的に生きる力を育むことが目的で、子どもたちが多様な意見を持ち寄る環境づくりが重要視されています。学校においては、特別活動を通じて意見を出す機会が増えていることが評価されました。
このように、小郡市議会では地域の未来に向けた積極的な施策が議論され、地域住民の意見を尊重した形での進展が期待されています。