令和3年3月17日の議会において、治水対策や経済的支援に関する重要な議論が交わされた。この日は特に福童地区の水害対策について無視できない内容が提起された。この地域は毎年、降雨のたびに冠水の被害を受けており、今後の治水策が急務とされている。福童地区は広い流域面積を持ち、この地域で発生する内水氾濫は流域全体への影響を与える。この事態を受け、議会では現在進行中の治水対策に加え、企業の進出計画が地域に与える影響についても言及された。
特に、仮称味坂スマートインターチェンジの建設が予定されている福童地区では、工事が進められることにより、流域の状況がどのように変化するか不安視されている。市側は、流域治水の考え方を採用し、内水と外水の両面から対策を講じる姿勢を強調した。さらに、浄化槽センターの存在やその影響も議論に上がり、地域の経済と環境の調和を図る重要性が強調された。
また、財政に関しても充実した議論がなされた。昨年度、ふるさと納税が大きく伸び、市の財源として重要な役割を担っていることが確認された。しかし、法人市民税の増加については、その効果をもたらすために企業誘致の推進が必要とされ、市内の雇用創出に繋がる取り組みが求められた。これは地域を支える重要な一手であり、将来的な市の発展につながると位置付けられた。
最後に、生活困窮者に対する支援も重要な話題のひとつであった。現在の社会情勢の中で、コロナ禍による生活困難に直面している家庭が増加しているため、迅速な対応と支援が求められている。各種の生活支援策が現場で実施されているが、困窮者が必要と感じられる情報が届いていないことも大きな課題を示している。今後は、地域における繋がりやアウトリーチ型の支援を強化する必要性が強調され、生活困窮の現状を理解した上での具体的な支援策のあらゆる模索が必要であると結論づけられた。
こうした議論を背景に、市の将来的な施策には、地域における治水対策の進化、企業誘致を通じた財源獲得、そして生活困窮者への寄り添った支援の展開が期待される。これらの方策が相乗して小郡市の発展に寄与することを願ってやまない。