みやこ町の第5回定例会が12月16日に開催され、自殺予防対策や道路整備、公共施設の再配置について議論が行われた。
会議の中で、児童虐待が増加している現状を踏まえ、教育長の桝口広二君は、「命の尊さや思いやりの心を育む道徳教育への取り組みを強化していく」と述べ、教職員向けの講習や研修も行っていることを強調した。
また、最近の調査によれば、自殺者が増加していることが浮き彫りになっており、特に若い世代の問題が深刻化している。柿野正喜議員は、「公的な相談窓口を設けるべきだ」と強く訴え、窓口がない状態では根本的な解決に至らないと指摘した。福祉関係者によると、自殺予防のためには、出産後の母子訪問や地域住民の意識向上が重要とのこと。
公共施設の統廃合や跡地活用については、犀川地区の小学校の統合による新しい小学校の開校が予定されており、地域住民の意見を反映した活用案の検討が行われている。井上幸春町長は「地域の声をしっかりと聞き、実現性を踏まえた上で進めていきたい」と発言し、地域振興の重要性を強調した。
さらに、久富地区への道路整備が進展していない現状を打破するため、町長は県へ早急な事業着手を要望していると述べ、用地確保の進捗状況についても報告した。「会社に勤め、家庭環境の事情もあり難しい部分もあるが、出来る限りの努力は惜しまない」とし、道路が整備されることで経済活動や観光促進が期待されるとした。
教育長の桝口君は、前教育長からの引き継ぎ内容を明確にし、道徳教育の重要性を再認識させる発言をした。特に「自殺予防教育」を重点に置き、信頼関係の構築が不可欠であると付け加えた。
今後も、みやこ町は住民との密なコミュニケーションを図りながら、自殺予防や教育の質向上に努め、持続可能な地域づくりを目指すとした。