令和2年3月12日に開催されたみやこ町議会の一般質問では、教育や人口減少など多くのテーマが議論された。
特に教育問題については、学校教育の充実が強調され、教育長の桝口広二氏は、学校教育の重要性を述べた。
教育環境の整備も必須であり、特に教職員の働き方改革が求められている。教職員は長時間労働が問題視されており、これに対する解決策として勤務時間の可視化や業務の効率化が求められている。桝口教育長は、教師の勤務実態を把握するためのシステム導入を説明し、教職員の労働環境改善に取り組む姿勢を示している。
また、人口減少対策に関して、町長の井上幸春氏は、みやこ町の人口推移を分析し、町への移住促進や生活環境の整備が必要であると指摘した。町外からの移住者を促すため、様々な支援策、例えば住宅助成金や結婚祝金の交付が行われており、これまででも多くの申し込みがあったと報告している。
さらに、空き家問題については、みやこ町は定住促進のために空き家バンクを運営しており、いくつかの空き家が活用されている。しかし、空き家の増加は未だ解決すべき課題であり、引き続き関係機関と連携しつつ対応していく必要がある。
犀川地区の学校跡地利用の現状についても説明があり、地域住民との意見交換を通じて活用案をまとめていく方針が示された。ただし、この取り組みも新型コロナウイルスの影響で説明会が延期されたりと、スケジュールに影響を受けている。町長は、「できるだけ早期に住民説明会を開催し、皆様の意見を反映させていきたい」と話している。また、国道201号の整備にあたっても地域と連携し、しっかりとしたまちづくりを進めていく考えを示した。
このように、みやこ町では教育環境の改善や人口減少対策、空き家の活用など多岐にわたる課題に対し、町役場や議会が一致して取り組んでいる。ただし、コロナ禍の影響がこれらの施策の具体化にどう影響するか注視する必要がある。