令和6年3月18日の宮古町議会定例会では、町の農業支援、学校給食費無償化、間伐材利用、町営住宅入居者公募の方法、放置竹林問題など、幅広い議題が話し合われた。
まず町長は、農業分野における支援策として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した支援金制度を独自に導入したことを述べた。
また、個人農業者の経営継続に向けた施策を検討していく。そのためには、新たな農業ビジョンの策定が必要であると強調した。
続いて、学校給食費の無償化についても議論となった。教育長は、無償化は町立小中学校に通う児童生徒が対象であり、町外から通学している児童生徒についても無償化の方針だと説明。無償化の基準として非課税世帯が対象であることが確認された。
さらに、間伐材の活用に関して、町長は間伐材を木製食器として学校給食に使用することは衛生面の課題があるが、別の方法として電話のボンや配膳盤に使用を検討のできることを強調した。環境への配慮と子どもたちが自然と触れ合う機会を増やすことが不可欠とした。
放置竹林の問題も指摘された。町長は、現状の竹林の管理について、地権者の意向を尊重しながら普通林化などの方向で整備を進めていく意向を示した。竹を利用した新しい製品、例えばトイレットペーパーなどの開発についても前向きな姿勢で進めていきたいと語った。
最後に、町営住宅の入居者公募についても声が上がり、町長は空き家の状況を踏まえて随時公募を行う方針を伝えた。今後も住みやすい環境作りに注力し、町の成長に貢献したいと述べた。
全体を通じて、議会では住民の手に届く政策や支援策の実行が求められ、町民のニーズに応える柔軟な対応が肝要であることが再確認された。