令和3年6月10日、みやこ町において行われた議会では、職員の倫理意識や東京五輪の事前キャンプ受入れ、高齢者支援に関する議論が展開された。
職員採用試験を巡る一連の事件では、倫理意識の欠如が問題視された。特に、職員の不正行為が町民の信頼を大きく損ねた。この件に関して、井上 幸春町長は、「任命権者としての責任を痛感している」と述べ、町全体の倫理意識の向上が重要だと強調した。このような不正行為を防ぐため、今後は外部から面接官を招聘し、透明性ある採用試験制度の構築を目指す。
また、東京オリンピックに関連した事前キャンプについても議論された。熊谷 みえ子議員は、感染防止策が十分かつ安心安全なキャンプ受入れが必要であると主張した。町長は、オリンピック組織委員会と連携し、感染防止対策を徹底する意向を示したが、町民への負担心配も浮上した。
さらに、高齢者支援の充実を求める声もあがり、補聴器購入に対する助成制度を提案する意見が出た。田中 靖一保険福祉課長は、「他の自治体の先進事例を考慮しながら、検討を行っていく」と答えた。
全体を通して、倫理の向上と町民の信頼回復が重要な課題として浮き彫りとなった。議員たちも一丸となって、さらなる信頼関係の構築を目指す姿勢を示した。