令和元年9月27日に開催されたみやこ町の第4回定例会では、重要な人事案件が多数上程された。
町長の井上幸春氏は、教育長の任命について説明を行った。同意第17号の提案では、前任の屏悦郎氏が辞任したことによる後任の桝口広二氏への任命を求めている。同意第18号では、中村彰夫氏が教育委員会委員に任命される運びとなったことが報告された。多数の議員がこれに賛同し、人事案件は全会一致で可決された。
続いて、審査が終了した条例改正に関する議案が上程された。中山茂樹総務産業常任委員長が報告したところによると、みやこ町の表彰条例および職員の分限に関する条例の改正が必要であるとのこと。これに対しても、全員の賛成を得て可決された。特に、条例改正は成年被後見人制度の適正化を目的としており、議員からもその重要性が指摘された。
また、みやこ町立学校設置条例、幼児教育に関する条例、家庭的保育事業の基準に関する改正など、教育分野における法令整備も行われた。これらは全て、町民の福祉向上に寄与すると期待されている。
工事請負契約の締結についても議題に上がり、豊津支所解体工事や犀川地区小学校外構工事の詳細が確認された。これらの案件も全て賛成多数で可決された。
さらに、平成30年度の各種特別会計決算の認定についても行われた。これには、一般会計、介護保険事業、国民健康保険事業、水道事業などが含まれており、これらも全会一致で認定を受けた。町長は、今後の行政経営に活かしていく方針を述べた。
最後に、主要農作物種子法にかわる福岡県独自の条例制定を求める意見書や、新たな過疎対策法の制定に関する意見書が可決された。
町長の締めの挨拶では、住民の意見を真摯に受け止め、今後の町政に反映させる旨強調した。特に、教育行政の発展に向けた新たな人材の採用は、町としての大きな一歩となるとの期待も表明された。議会は、全議案について慎重に審議されたとして閉会した。