令和3年3月4日、みやこ町議会の定例会が開かれた。この会議では、権利の放棄に関する議案が主要なテーマとして扱われ、町の財政状況や今後の施策に影響を与える重要な議論が展開された。
議案第1号及び第2号に関しては、債権回収が見込めないことが明らかにされ、これに基づく権利の放棄が提案された。総務課長の山見紀幸氏は、「当該債権者は亡くなっており、競売終了後は回収が不可能である」と説明した。
さらに、議員の柿野正喜氏は、過去の経緯を問う中で「昭和58年から時効が進行している中で、なぜ今権利放棄を行うのか」と疑問を呈した。これに対し、井上幸春町長は「様々な事情により、今回の提案に至った」と強調した。
職員退職手当組合に関する議案においても、組織数の増加に関する質疑はなく、スムーズに進行した。一方、令和3年度の一般会計および特別会計予算については、今後の委員会で詳細が審査される予定となっている。
その他の議案についても質疑の場は設けられなかったが、町の都市整備に関わる重要な議案が多数あり、審査を通じて町の発展に寄与することが期待されている。議長は質疑終了後、議案の委員会付託を確認し、無事に本会議を終えたことを報告した。
将来的には、施策がどのように展開されるか、そして住民にとっての影響に注目が集まる。議会では、引き続き地方自治の振興と住民福祉の向上を目指していく方針である。