令和2年第3回みやこ町議会定例会が9月2日、町庁舎で開会した。
出席議員とともに、井上 幸春町長が経済対策の進捗状況を報告した。新型コロナウイルスの影響により、特別定額給付金や子育て世帯臨時特別給付金は住民への支給が進んでおり、現在95.8%まで完了している。これに加え、みやこ町商品券の発行も始まり、地域経済の活性化に取り組んでいる。
井上町長はさらに、がんばる事業者応援金の支給状況も説明した。この制度により、前年同月比で売上げが減少した事業者が対象となり、最大40万円を支給。現在、39件に対して800万円近くが給付されている。また、新しい生活様式を取り入れる店舗支援のため、30万円までの支援金も設けられている。
新型コロナウイルス感染症以外の案件として、集団健診や地域福祉事業の再開が報告された。健診は7月に第1回目を実施。オレンジカフェやケアトランポリン教室も感染予防対策を講じて再開している。これらの取り組みを通じて、町民の健康維持に寄与していることが強調された。
今回の議会では、新たに提出された24件の議案と特別会計の決算案件が審議される。具体的には、みやこ町国民健康保険税条例と介護保険条例の一部改正が含まれ、これらは新型コロナウイルスの影響を受けた収入減少への対応を目的としている。
また、地方財政の急激な悪化に対しても、直接的な意見書案が提案されている。議会運営委員長の浦山 公明氏は、重要案件が多岐にわたるため、慎重な審議を求めた。
この定例会は9月2日から11日までの10日間にわたって開催される予定であり、最終日には、予算審議や質疑が行われる。議会は町民の声を反映しつつ、公正な運営が求められていることが確認された。