令和5年第1回定例会が3月14日に行われ、議員たちは本町が直面する重要課題について問うた。
最初の焦点は、子どもの貧困問題であった。平成30年の福岡県の報告では、子どもの貧困層が約12.9%に達し、本町でも様々な要因が重なることから、問題は深刻であるとされている。
町長の内田 直志氏は、生活保護受給者数が2023年3月1日現在で47名とのデータを示したものの、実際の貧困状態を把握するための独自調査は未実施であることに言及した。町としては、幼児教育無償化や放課後児童クラブの減免などの施策を講じているが、全ての児童に給食無償化を行うには財源が問題であると強調した。
次に、高齢者の防犯対策については、令和元年から続く強盗を含む犯罪が2件発生していることが指摘された。町は地域の防犯対策として、防災行政無線での注意喚起を行っており、近年の犯罪傾向には目を光らせている。警察と連携して地域住民との情報共有を進めているとのことだが、高齢者を守るためにさらなる対策が期待される。
国道201号のバイパス化についても議題となり、現在の進捗状況の報告があった。令和3年から環境影響評価調査が進んでおり、住民説明会の開催を求める声がある中、町としても住民への説明責任を果たしていく方針である。
また、空き家や空き地の管理条例については、草木の繁茂に関する相談件数が増加しているが、規制や改善に向けての議論や取り組みの必要性が改めて確認された。これに対しては、町が中に入り、実態を把握し、具体的な解決策を提供することが求められている。
町のさまざまな施策がある中、住民との対話を通じて、より良い住環境を作っていくことが求められている。今後の動きに注目したい。