みやこ町議会の第3回定例会が6月21日に開催された。議会では、公共施設の跡地利用や高齢者施策、デマンドタクシーについての一般質問が行われ、さまざまな意見が交わされた。
まず、柿野義直議員が公共施設の跡地利用計画について質問を行った。勝山の運動公園が廃止される予定で、今後の利用計画について懸念を示した。井上幸春町長は、再配置計画に基づき、跡地利用は企業誘致や宅地販売を検討中であると回答した。また、地域住民への事前説明会を開催し、地域の意見を反映して進める意向を示した。
続いて、高齢者の暮らしを支える施策についての質問が続いた。柿野議員は高齢者専用窓口の設置や高齢者の交通手段の確保についても提案した。井上町長は地域包括支援センターの充実や、高齢者への見守り体制の強化について、既に取り組んでいる状況を説明した。
さらに、デマンドタクシーの運行状況についても議論された。行政経営課長は、町内全域で運行を開始し、料金を据え置いて運行中である旨を述べた。一方で、利用者は少ない現状については改善の余地があると認識を示した。火曜日の運行便の増加や予約の簡略化に向けた検討がなされている。
議論の合間には、箱物行政が進んでいるのではないかとの意見も出された。大型公共工事が相次ぎ、逆に地域サービスが削減されているとの指摘であり、住民サービスの確保が求められていることが伺えた。
このように、議会では住民の声を反映した施策を実施していくための有意義な議論が交わされ、さらなる地域活性化や住民生活の向上が期待されている。