令和2年第5回みやこ町議会定例会が、12月4日に開催され、議題として重要な議案が上程された。
この会議では、専決処分の承認及び各種条例の改正案について審議された。特に町長の井上幸春氏は、新型コロナウイルス感染症対策について詳細に報告し、町民に向けた支援策を強調した。
井上町長は、町民への商品券配布について、8,292世帯、1万8,914人に及ぶ高い配布率を達成したことを述べ、事業者への応援金制度についても触れた。これにより、前年同月比で売上が減少した事業者を支援する試みがなされていると報告した。また、「商品券事業は町民や事業者の生活支援を目的としている」と強調した。
議案については、みやこ町観光まちづくり振興条例の制定や国民健康保険税の条例改正等、重要な案件が提案された。井上町長は、特に観光事業の振興に関して、「地域活性化のために観光施策を強化する必要がある」と述べ、観光の重要性を再確認した。
さらに、専決処分の承認に関する承認第12号および承認第13号が議題となり、熊谷みえ子議員が給与改定の影響について質問した。これに対し、山見紀幸総務課長は「予算ベースで360万円程度の引き下げになる」と明言し、全体への影響は小幅であるとの見解を示した。
この日の会議は、議会運営委員会による会期の決定や必要な報告が行われ、12月15日までの会期が決定された。また、重度障害者医療費等の拡充に関する条例案も上程され、町議会は新たな議論へと進展する。議長の田中勝馬氏は、「すべての議案を慎重に審議し、町民の信任を得るべきだ」とまとめ、会議は終了した。