令和5年9月13日、北九州市で行われた定例会で、観光振興や動物愛護、食料自給率を考えた学校給食に関する議題が取り上げられた。市長の武内和久氏は、観光振興の重要性を強調し、観光交流都市として新たな仕掛けづくりが期待されていると述べた。
特に、観光振興に関しては、北九州市の景観と歴史的資源を活かした新しいイベントの実施が計画されている。市長は「北九州は多様な魅力がある地域です。観光業の振興を通じて市民が誇りを持てる町を創造したい」とコメントした。
次に、動物愛護についても議論が続いた。北九州市では犬猫の致死処分ゼロを目指し、様々な取り組みを進めてきたことが評価されているが、依然として物理的・飼育環境における課題が残っている。市は地域での意識啓発を続け、犬猫の譲渡の促進を図っていく。
学校給食の質向上を目指す取り組みとしては、日本型食生活の重要性を再認識することが提案された。米飯中心の献立を進めることで、子供たちに食の大切さを伝えるとともに、地元産の食材も積極的に活用していく考えが示された。教育長の田島裕美氏は、「栄養バランスの取りやすい献立を構築することは大切です」と述べ、学校での食育の重要性を強調した。
交通手段としてのUberの活用についても言及された。高齢化の進行や公共交通の空白地における問題に対処するため、地域住民の移動支援が必要だとの指摘があった。市としても他の自治体との情報交換を進め、この新たな交通手段を如何に最大限に活用するかを検討していくと説明した。
最後に、2024年問題については、ドライバー不足の問題が地元の物流に及ぼす影響を考慮し、市民への周知や共助の重要性を再確認した。市は、物流の改革や合理的配車システムの導入を進めていく考えだ。