令和元年9月3日、北九州市議会定例会が開催された。
議論の中で注目されたのは、北九州空港の機能強化に関する議員提出議案である。
議員提出議案第25号は、北九州空港の活性化を目指し、特別委員会の設置を求める内容であった。
提案を行った田仲常郎議員は、この問題の重要性を強調した。彼は「北九州空港は、福岡空港との競争に直面しており、さらなる利用促進策が必要である」と述べた。
特に、利用者数の増加を図るための施策が求められている。近年、福岡空港では民間委託を行い、機能強化や路線拡大を成功させてきた。
田仲議員は「今後の空港利用促進のためには、滑走路の延長や県との連携強化が大切」と指摘した。
議会では、北九州空港活性化特別委員会の設置が決議され、12名の委員が選定された。これにより、空港の民間委託化や滑走路の3,000メートル化の方針が具体的に進められる見込みである。
また、議会においては、平成30年度北九州市の決算が報告された。一般会計の歳入は5,485億円、歳出は5,453億円であり、結果として31億円の黒字が確保された。この黒字は、今後の公共投資や様々な施策に充てられる予定だ。
今後の議会の日程や討議内容についても、明確な目標を持って進めることが求められている。議長は「市民の最善の利益に寄与するため、引き続き議論を深めていきたい」と述べた。このように、議会は活発な議論を通じて、市民福祉の向上に向けた施策を進める姿勢を示している。