令和2年6月定例会(第2回)が開催され、さまざまな議題が審議された。
議事の日程では、令和元年度の繰越明許費報告や新たな施策に関する議案が上げられるなど、多岐にわたる内容が取り扱われた。特に注目されたのは、議案第76号から議案第98号に至る様々な条例改正案であり、地方創生支援や新型コロナウイルス感染症の影響に対する対策が中心に扱われている。
この会議では、新型コロナウイルス感染症対策として、北九州市は医療従事者への支援を強化する旨が報告された。具体的には、医療従事者への慰労金支給や必要な医療物資の支援が進むとされ、感染拡大防止策が強調された。市長の北橋健治氏は、「医療従事者の皆様には感謝の意を表しつつ、経営支援策を講じる」と述べた。
また、経済面では、飲食業等の中小企業へ向けた新しい生活様式に基づく店舗助成制度が創設された。これは、感染予防対策に必要な経費を補助するものであり、市内の経済活動を再活性化させるための施策である。この施策は、特に中小企業の経営を支えるものとされ、多くの事業者に利用が期待される。
さらに、教育分野では、感染症対策の一環として、リモート授業やオンライン教育の充実が図られている。教育長の田島裕美氏は、今後の教育方針について言及し、「学校再開後も、医療機関と協力し、感染防止に努める」との意向を示した。
このように、会議を通じて新型コロナウイルス感染症への対応方針や、地域経済、医療、教育における施策が議論され、北九州市の未来に向けた重要な方針が示された。