令和元年6月11日午前10時、北九州市の定例会が開かれ、外国人材の受け入れなどを討議した。議員からは、特定技能の導入に伴う課題や対応についての意見が相次いだ。特に、人口減少が進む中で、外国人労働者の重要性が指摘された。市長は、日本の文化理解や地域の孤立防止のために、多文化共生に向けた施策を強化する意向を示した。
議会では、北九州市立大学の取り組みも踏まえた国連アカデミック・インパクトへの加盟が求められた。市の将来に向けて、大学が果たす役割が強調された。市長は、北九州市立大学との連携を進め、教育分野の強化に取り組む姿勢を表明した。また、プラスチックごみ削減の取り組みについて、バイオマスプラスチック導入などの先進的な施策を推進する考えを示した。
一方、ヘイトスピーチ問題については、条例の必要性が論じられた。市長は国からの指導待ちの姿勢を示したが、議員は迅速な対応を求めた。また、オルタナティブ教育についても総じて肯定的な意見があり、地域に根ざした教育施策の重要性が確認された。教育長は、フリースクールとの連携を強化すると述べた。
さらに、あじさいの湯の休館が観光に与える影響が議論された。運営事業者との協議が行われているが、今後の再開にむけての見通しは厳しい。市長は周辺観光スポットとの連携を強化し、集客力を向上させる考えを表明した。各議員からは、連携した周遊型観光施策の必要性が提案された。