令和6年2月27日、北九州市において第1回定例会が開かれ、議題として様々な議案が上程された。特に、重要な議案の一つである令和6年度北九州市一般会計予算案が焦点となった。この予算案は、前年比3.1%増の6,279億円規模で、2番目の大きさとなるという。
武内市長は、予算案のテーマを「成長への再起動第2弾予算」とし、空港機能の最大限活用や若者支援、地域の活性化を目指すと述べた。また、近年の厳しい社会経済情勢を踏まえた歳出増加についても言及した。
自民党・無所属の会を代表する香月耕治議員は、令和6年度予算案に対し、「予算を減らす一方、新規事業が提案され、どのように模様替えしたのかが明確でない」と指摘した。特に、北九州市の厳しい財政状況を踏まえ、無理なく次世代投資枠を確保することの重要性を主張した。
予算案においては、次世代投資枠として111億円を計上しており、これは若者や子供への支援、産業基盤の強化・創出への投資、公共施設の老朽化対策などに充てることが期待されている。
一方、文化事業や環境政策に関しても多くの意見が出た。市長が推進する北九州市グリーンインパクト事業には多くの期待が寄せられているが、森本由美議員は社会全体の環境への取り組みの重要性を訴え、今後の環境基本計画において市民が安心して暮らせる環境の確保が求められていると述べた。
また、岡本義之議員は市民の北九州への誇りや自信について懸念を示し、より市民参加型の行財政改革へと進める必要性を筆者に訴えた。特に誇りや自信を訴えていくことで、信頼感を高めることが市政の信頼に繋がると述べた。
それに対し市長は、しっかりした施策を講じ、市民に理解を得られるよう努力していくことの重要性を強調し、自信を持てる町づくりへと引き続き尽力していくとも述べた。