令和2年9月3日、北九州市議会は定例会を開催し、34日間の会期が決定した。
議題には、令和元年度の各種決算が含まれており、特に一般会計決算は歳入が5498億9,548万円、歳出が5464億7,427万円で、実質収支は16億3,238万円の黒字となっている。
また、特別会計の決算についても、歳入が4162億2,798万円、歳出が4037億6,221万円で、実質収支121億8,072万円の黒字を達成している。これにより、北九州市の金融運営に対して一定の成果が見られる。
さらに、市長の北橋健治氏が提案した令和2年度の補正予算は、一般会計で62億8,372万円が計上され、予算規模は全会計で1兆3,962億6,613万円に達する。特に、新型コロナウイルス感染症への対応が重要な柱となる。
市長は新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた具体策として、医療機関や福祉施設への支援、地域公共交通の事業継続支援を挙げた。他にも、教育環境の整備や行政サービスのデジタル化も含まれている。市民との協働を強化し、より良い市政運営を目指す姿勢が強調された。
「新型コロナウイルス感染症が厳しい中、地域経済や市民生活を守るため、総力を挙げて取り組んでいく」と強調する発言を市長が行う中、議員からも賛同の声が上がった。
さらに、北九州市議会基本条例の一部改正についても説明が行われ、議会の在り方や市民との関係の明確化が求められている。これによって、議会がより開かれた形で市民の福祉を向上させることを意識する。
今後の進展に市民の関心が寄せられる特別会計決算に対しても、持続的な運営が期待される。