令和5年3月14日、北九州市の定例市議会において、一般質問が行われた。市長の武内和久氏が登壇し、初めての質問に対し、当選後の市政への思いを語った。特に、人口減少と経済低迷を克服するため、地域経済の活性化と市民目線での政策運営を強調した。
市長は自身の公約として、「北九州市を稼げる町にする」というビジョンを掲げ、人口100万人復活を目指す姿勢を示した。特に重点を置くのは若年層の定住促進であり、教育や就労環境の整備に力を入れる方針を示したことが注目される。
また、パートナーシップ宣誓制度の制度充実についても言及。市民からの意見や要望に基づいた支援を行い、制度の認知度を高めるとし、民間企業においても福利厚生の充実を図る方向性を示した。これにより、性的少数者が抱える生きづらさの解消につながることが期待される。
観光施策に関しては、若松北海岸の観光地化が進められるべきであると述べ、そのためのハード整備に注力する考えを明らかにした。特に、魅力ある宿泊施設の誘致やジャンル化の重要性も指摘され、北九州市の観光地としての地位を確立する意向が示された。
投票率に関しては、42.9%の得票率ながらも危機感が否めない現状を受け止め、公平な選挙が行われるための施策を講じる考えを示した。市長は投票率低下の要因を分析し、各種施策の強化を通じて有権者の参画を促進したいと述べている。
最後に、観光振興策の中で、特に地域のアップデートに必要な資源を明確にし、地元住民とともに観光客に楽しんでもらえる環境づくりを進める考えを表明。一連の質問に対し、市長は今後も市民と共に未来を築く努力を惜しまない姿勢を示し、質疑が終了した。