令和3年の定例会が開催され、新型コロナウイルス感染症対策や令和3年度の予算に関する重要な議題が討議された。
会議では、まず新型コロナウイルスワクチン接種に関する進捗状況が報告され、特に高齢者へのワクチン接種が4月から開始されることが強調された。市長の北橋健治氏は、「ワクチン接種は市民の皆様の命を守る重要な施策であり、市として万全の体制を整えています」と述べた。
続いて、令和3年度北九州市一般会計予算案が提出され、総額は6,421億円と過去最大規模となる見込みであることが発表された。この中には、新型コロナウイルスへの対策として54億円の予算が計上され、地域経済の活性化や子育て支援に努める方針が示された。市長は「新型コロナによる影響を最小限に抑えつつ、持続可能な街づくりに向けて施策を実施していきます」と述べた。
特に、SDGsの達成に向けた取組が重要視される中、北九州市はSDGs未来基金を設立し、地域活性化や環境問題への対応を推進していく計画が紹介された。市の担当者は「私たちは、全市民が一体となってSDGsに取り組むことが重要です。この基金を通じて市民が主体的に参加できるようにしていきます」と説明した。
教育環境の充実も議題として取り上げられ、大幅な教育予算の増加が報告された。特に、35人以下学級の導入拡大や特別支援教育に関する取組が強調され、「教育委員会は、特別支援教育の今後の展開について十分に考慮し、全ての子供たちが安心して学べる環境を整える努力を続ける」と発言した。市の担当者は、「子どもたちの未来を育むために必要な土台をしっかりと築いていきます」と述べた。
これらの議題を通じて市民の安全・安心を守る姿勢と、持続可能な未来に向けた明るいビジョンが示されたことが印象的であった。