令和3年11月25日、東温市議会の臨時会が開催され、各種議案が審議された。
この臨時会では、主に令和2年度の決算認定の議案が扱われることが議事日程に盛り込まれていた。特に、一般会計、国民健康保険、後期高齢者医療などの歳入歳出決算が話し合われ、すべて全員賛成で承認された。
認定第1号の一般会計歳入歳出決算認定では、委員長の近藤千枝美決算審査特別委員長が「歳入では市税の不納欠損や予算額との乖離要因が質疑された」と報告した。歳出に関しては生活交通バスの運航助成事業の改善策が議論された。
また、認定第2号の国民健康保険特別会計は、「保険料引下げが可能かが焦点」とされ、後期高齢者医療特別会計でも保険料の県内水準について質問が寄せられた。すべての議案は賛成多数で認定された。
さらに、今回の臨時会では、一般会計補正予算(第7号)の承認も議題となった。新型コロナウイルス感染症が長期化する中、中小企業への支援を強化することが求められている。
高須賀章夫財政課長は、雇用維持助成金について「様々な事業者の支援を図る施策であり、特に補助金に重点を置いている」とソリューションを説明した。新たな給付金制度により、企業や個人事業主を対象に支援を行う予定で、計画されている件数は220件だ。
さらに、期末手当支給の条例改正も行われ、加藤章市長は「厳しい経済状況を考慮し、必要な改正を図る」と述べた。市長は人事院勧告にも触れ、「東温市としても適切な対応を進めている」と強調した。
最後に、加藤市長は農業委員会の新たな委員の任命についても言及した。新委員として名越正浩氏が推挙された。加藤市長は「地域の実情を理解している適任者」と評価した。
この日の会議は、すべての議題が原案のとおり承認され、閉会に至った。議長は「次回の議会でも市民意見を反映させることが重要」と締めくくった。