令和6年第3回東温市議会定例会が開会した。
加藤章市長は、議会招集の挨拶の中で、梅雨入りによる豪雨災害の危険性を指摘し、落ち着いた防災体制の維持を強調した。加藤市長は、消防団及び自主防災組織と連携し、行った水防工法訓練について言及した。今後も様々な災害に備えていく考えを示した。
また、市制20周年を迎えるため、重信川を題材としたミュージカルの制作を発表した。市民にこの事業への参加を呼びかけ、共同で良い街づくりを進めていく姿勢を強調した。市は、地域資源を活用して市と地域住民の愛着心を高め、将来の更なる発展を目指す考えである。
この議会では、令和5年度の一般会計継続費の繰越計算や、繰越明許費の繰越計算、さらには後期高齢者医療特別会計の繰越等、合計で12件の議案が提案されている。また、物価高騰に関する問題に対応するため、特別会計の補正予算も提出された。
財政課の水田仁志課長は、令和5年度の一般会計継続費について、継続している重信中学校中校舎の長寿命化改修事業に触れ、予算残額の繰越しを説明した。この事業は、令和6年度が最終年度である。承認第9号では、減税対象世帯への給付金支給も計画されていることが述べられ、多くの市民への支援につながる説明が行われた。
さらに、令和6年度の一般会計補正予算において、歳入歳出の総額がそれぞれ203億5,065万円に増加する見込みであることが示された。特に、子育て支援や給付金が含まれた予算案として注目されている。
このように、加藤市長は、未来を見据えた施策に取り組む考えを示し、議員もそれに応える形で議論を進めていく意向を示した。今後の定例会での審議が注目される。