令和6年6月21日、東温市議会の定例会が開催され、さまざまな議題が審議された。
質疑の中心は令和6年度一般会計補正予算に関連するもので、減税の仕組みが複雑で市民にとって分かりにくいとの指摘があった。渡部勇次議員は、定額減税補足給付金支給事業について詳細に質問した。
森本泰誠社会福祉課長は、定額減税しきれない場合の給付金支給の想定基準を説明した。具体的には、所得税の想定額を超える状況に該当する場合で、少なくとも6200人が対象となる見込みであることを強調した。支給される給付金は、推計総額約2億6千900万円に達すると述べた。
また、給付金の申請手続きについても言及され、市民への周知が必要であるとの意見が多数寄せられた。森本課長は、市民への認知向上に努める意向を示し、具体的な事例を用いて情報を提供すると約束した。
次に、畜産振興に関する議案も審議された。村上雄紀農林振興課長は、配合飼料価格高騰対策支援事業について予算の決定根拠を説明。これは市と県で共同して実施する支援策であり、対象交通整備やその他の施策が進められている。市内の畜産農家から738トン分の支援が見込まれており、174万円の予算案が提案されている。
さらに、教育関連の工事請負契約に関しても議論が行われ、具体的な計画が示された。北吉井小学校の屋外プール改築や川内中学校の特別教室棟改修に関連した契約案が提出され、関係者は工程について詳細な説明を行った。工事開始時期にも市の教育活動への配慮がなされることが確認された。
最後に、伊方原発や高齢者タクシー利用助成制度に関する請願も提案され、これらについて議会でのさらなる検討が求められた。今後も市民の声を反映しながら、持続可能な施策が実現されることを期待する。