令和3年7月1日、東温市議会の第2回定例会が開催され、重要な議題が協議された。
まず、会議録署名議員に野口竜議員及び大西正之議員の指名が行われた。続いて、議案第25号から第29号までが一括で審議された。
特に、一般会計補正予算に関する議論では、予算審査委員会の松末博年委員長が経過報告を行った。議案第25号は、主に新型コロナウイルス感染症対策として、障がい者や高齢者の福祉施設への支援や、接種体制の確保に関する助成金が含まれている。可決されたことで、スムーズな予算実行に向けた基盤が整った。
また、東温市防災会議条例の改正案も議論の焦点となった。この改正では、水防計画の策定を防災会議の所掌事務に組み込み、一体的な災害対策を強化する旨が説明された。松末委員長は、強固な防災体制を目指す施策であると強調した。
さらに、議案第30号の補正予算は、新型コロナウイルスによる生活困窮世帯への支援金創設に関するもので、市民の安全と安心を確保するための措置である。財政課長の高須賀章夫氏はこの予算の詳細を説明し、議会内でも充実した質疑が行われた。
最後に、ワクチン接種に関する決議が提出され、今後の対応策が議論される。文教市民福祉委員会の近藤千枝美委員長は、ワクチン接種の混乱を防ぐために十分な情報提供と対策が必要であるとの見解を示し、区切りのない人々に対する差別が起こらないよう注意が呼びかけられた。市民の理解を得るために、議会での決意が重視されている。
この日の協議を経て、最終的に全ての議案が可決された。加藤市長が閉会の挨拶で、今後のスピードある対応を約束した。市民の安全を第一に考えた施策が実行に移されることで、地域の安心が高まっていくと期待される。