令和4年3月2日、東温市議会は第2回定例会を開催し、一般質問においてスポーツ振興やデジタル化に関するさまざまな課題が取り上げられた。
渡部勇次議員は、スポーツ振興によるまちづくりについて質疑を行った。スポーツ基本法に基づき、幅広い意味のスポーツへの取り組みの重要性を強調し、スポーツクラブの育成の意義を問う発言が見られた。渡部議員は、地域住民自らが運営する総合型地域スポーツクラブの育成に期待を寄せ、その活動が地域活性化にもつながると述べた。
これに対し、池田隆太教育委員会事務局長は、県内には既に2つの総合型地域スポーツクラブが存在し、さらに新たな設立も計画されていると答弁した。また、地域住民が主体的に関与することで、スポーツ振興に繋がる仕組み作りに向けて、さらなる支援が必要だと認識されている。
渡部議員は、その後、広域化計画とまちづくりについても言及し、本市における広域化の推進の意義について疑問を呈した。特に、地域のニーズに合わせた施策提供の必要性を訴え、効率性一辺倒ではない自治体のあり方も示唆した。
また、環境問題、特にごみ処理の広域化についても議論が交わされた。事務局長は、地域住民への周知や協力の重要性を訴え、特に2酸化炭素排出削減を図るために、リサイクルの推進と強調した。
続いて、デジタル変革の取り組みについても質問が行われた。市のデジタル化マスタープランが策定され、社会変化に応じたスピーディーな施策が求められていることを報告し、特にテレワークの導入や、行政手続きのオンライン化の進展に期待が寄せられた。
最後に、安井浩二議員が保育士の労働環境について言及し、特に労働基準法遵守の重要性を強調した。近藤和明保育幼稚園課長は、保育士の勤務状況について、労働環境改善の取り組みを進めることを表明した。このように、今回の議会では地域の課題に向けた具体的な議論が展開された。
今後も市は、市民のニーズを踏まえた施策を検討・実施し、持続可能なまちづくりに努めていく必要がある。