令和6年第1回東温市議会定例会が3月8日に開催された。
本議会では、専決処分の報告や承認、令和5年度及び令和6年度の予算についての議案が審議され、特に令和6年度の一般会計予算の過去最大となる195億700万円が提案された。この予算は、前年度比約218%の増加となった市債による借入や繰入金が主な要因である。
加藤章市長は、「この予算では、スマートインターチェンジの開通に伴う整備や企業誘致策を強化し、東温市の魅力向上を目指す」と述べた。また、一般会計の増加に上述のような事業が含まれていることを強調した。
さらに、平成30年度以降の国保税の引き上げに関する改正も行われる見込みで、渡部啓二総務部長はその背景を説明した。繰越金の減少や税率の改正が必要であるとし、予算がさらに厳しい状況にあることを明らかにした。
公園整備事業の質疑も行われ、黒川博幸都市整備課長は、重信川に関連する公園整備において、新たなサッカー場やスケボー場、シクロクロスコースを設けることで、地域の活性化を図る意義を説明した。「市民の交流人口拡大を目指す」と強調した。特に、サッカー場は不足状態であるため、この整備が重要であると述べた。
人口減少問題について、加藤市長は、若年層向けの支援策や移住促進策を強化すると約束し、「出産・子育て支援に向けた施策全般を見直しを図りながら進める」と述べた。また、今後の事業計画にも触れ、施政方針を挙げ「人口減少対策が喫緊の課題である」と強調した。
最後に、議案第1号から第25号までは、各所管の委員会に付託されることが決定され、次回は21日に再開される予定である。議会の進行において市民に寄り添った姿勢が改めて示され、市民生活の向上や地域の活性化に向けた力強い決意が注がれた。