令和4年9月8日に東温市議会の定例会が開催された。本日、議題としてあがったのは、一般質問として近藤千枝美議員の提起した「育児支援の重要性」、そして「地域公共交通の維持と発展」など多岐にわたる内容だった。
まず、近藤議員は低出生体重児に関する育児支援の必要性について質問した。彼女は、リトルベビーハンドブックの導入を提案し、システムの整備が進んでいることを強調した。政府が発表したデータによれば、令和3年の出生数202件の中で、低出生体重は12件、極低出生体重は1件であった。
続いて、吉田久代健康推進課長は、低出生体重児を持つ家庭への支援の現状について言及。退院時に医療機関から保健指導が行われ、育児状況のアセスメントがされていることを説明した。加えて、今年10月からは産後うつ防止のための健康診査事業開始が予定されていると述べた。
次に、起立性調節障害についてアプローチした渡部勇次議員は、中学生の約10%がこの疾患に影響を受けている事を指摘し、学校における対応状況や理解促進の取り組みを確認した。橋本武学校教育課長は、各校の状況を示し、保護者への意識啓発についても述べた。
さらに、福祉用具購入制度の進捗についても議論された。森誠司長寿介護課長は、施設利用者数と支給件数を報告し、今後受領委任払い方式の導入に向けた調査研究を進める意向を示した。
また、地域公共交通の維持については、渡部勇次議員が過疎地域での運行維持の重要性を訴えた。彼は、定額運賃の導入など新たな施策の必要性を提案した。
防災対策に関する質問も取り上げられた。山本健吾危機管理課長は、災害時の情報伝達の改善策を説明し、問題として今後の取り組みが期待されている。
総じて、本日の定例会では、育児支援や地域公共交通、防災対策など、幅広い分野での課題解決に向けた意見が交わされた。