令和元年12月東温市議会において、議員各位からの活発な意見交換が行われた。
農業振興が主要なテーマとして取り上げられ、特に高齢化問題に対する懸念が示された。農業者の63%以上が65歳以上で、耕作放棄地の増加が顕著であることが危惧されている。亀田尚之議員は、今後の農業の維持に向けた地域の農業の未来設計について触れ、地域農業の持続可能性を保つための市の対応を求めた。これに対し、農林振興課の上岡浩二課長は、「地域の農業抱える問題については地域自身での意見交換が不可欠で、各地域ごとに農地プランを見直す」と答える。
第二のテーマは学校法人の移行。長寿祝金の支給に言及し、助成金に対する財源の確保が今後の課題として挙げられた。記録によれば、今年度の支給対象者は203人の米寿と8人の百寿である。
また、教育現場では認定こども園への移行問題があり、松末博年議員から具体的な報告がなされた。園児数増加に伴い、認定こども園としての整備が急務とされている。この状況を受け、幼稚園型の選定理由や、入所希望者の増加について協議し、各種支援策の必要性が強調された。
さらに、ボートレース場外舟券販売所建設計画が議題に上がり、市民の意見を反映する重要性が指摘された。アンケートに関しては、学校のPTAから独自に行われたもので、市の関与が薄いことが課題とされている。教育長は、アンケートの運用について事前の把握がなかったことを認め、今後の運営に向けた改善を示唆した。
最後に、新たな公園利用について民間企業との協業が提案され、夜間の公園利用促進へ向けた話し合いが必要であるとの意見が交わされた。市長は、民間イベントの誘致についても前向きな姿勢を表明し、公園が市民の交流の場になる可能性を示した。
このように、東温市議会では、様々な課題に対し、市民の生活を向上させるための様々な施策が提言され、次回の議会へ向けた重要な決定がなされたといえる。