令和3年第1回東温市議会定例会が3月18日に開催され、各種議案と請願が審議された。
会議は渡部繁夫議長のもと、16名の議員が出席し、定足数を満たした上で開始された。議題には、令和3年度予算案や移住関連条例、分煙環境整備に関する請願などが含まれ、活発な議論が展開された。
特に注目されたのは、"地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する請願"である。渡部勇次議員はこの請願に反対し、その理由として喫煙による健康被害の重大性を指摘した。彼は、「喫煙は健康に深刻な影響を及ぼし、特に受動喫煙のリスクは高い」と述べ、公共の場での喫煙所増設が非喫煙者にとっての危険を増す可能性があると警鐘を鳴らした。
一方、永井大介議員は、請願の趣旨採択に賛成し、分煙環境が必要であると強調した。彼は、喫煙者と非喫煙者の共存を図る政策の実施が求められているとし、「公正な環境の整備は双方の理解に基づくべきだ」とコメントした。
その後、各議案に対する委員長の報告が行われ、令和3年度の一般会計予算や健康保険特別会計予算など、複数の予算案が全員一致で可決された。また、教育長の任命と人権擁護委員候補者の推薦についても、全て賛成で議決された。
市長の加藤章氏は、閉会の挨拶の中で、新型コロナウイルスワクチン接種に向けた取り組みを述べ、来る幾つかの課題を乗り越える意志を表明した。