令和5年9月1日に開会された東温市議会第3回定例会では、さまざまな重要議案が審議されることとなった。
加藤章市長は議会招集の挨拶の中で、11月に開催される全国健康福祉祭えひめ大会について言及した。この祭典は愛媛県内全ての市町が会場となり、29種目の競技が行われる。
また、本市が主催するゲートボール競技には約700人の選手が参加を予定し、徹底した準備が必要であることを強調した。さらに、健康づくり教室を併せて行うことも告知し、参加者の健康意識の向上を図ることを目指す。
議案については、令和5年度一般会計補正予算(第3号)が提案された。歳入歳出の総額は175億8,858万2,000円に、サポートが必要な子どもたちへの医療費助成範囲を拡大する条例改正案も審議される。
これにより、子ども医療費助成制度の対象が中学生から高校生までに拡大される予定で、家庭における医療費負担の軽減が期待されている。
さらに、消防ポンプ付水槽車の購入契約についても説明があり、契約金額は6,526万9,160円となる。この購入は地域の安全確保を目的としており、高速感知・迅速消防体制のもとに進められる。
議案の審議は3件の認定決算計1のうち、令和4年度一般会計歳入歳出決算の認定、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計に関するものが含まれた。情報技術の向上に伴い、昨年度同様に市民の税金がどのように使われているのかが説明された。
また、財政課長は地方交付税の増減を説明し、特に地方交付税等の収入が減少した背景を示すことで、議員の理解を得るよう努めた。現在の経済状況を踏まえた柔軟な財政運営が重要であるとされている。
最後に、令和4年度健全化判断比率ならびに資金不足比率の報告があり、健全な財政状態が維持されていることも議会に報告された。加藤市長からのさらなる取り組みを期待される一幕であった。