令和2年第1回東温市議会臨時会が、1月17日に開催された。
議題として、(仮称)東温市総合保健福祉センターに関する2件の変更請負契約が提案され、慎重な議論が行われた。
加藤章市長は、「議案の内容については、十分なご審議をお願いしたい」と述べ、議案の背景に触れた。議案第1号は、新築建築主体工事の変更についてであり、契約金額が6億9,984万円から7億5,514万2,443円へと530万2,443円の増額になることが確認された。これには、消費税率変更による影響も含まれている。
安井重幸市民福祉部長は、議案について詳しい説明を行い、施工に伴う利便性の向上や安全性の確保が求められていると強調した。議員からは、設計段階における打ち合わせの不足や、変更が多いことについての意見が相次いだ。特に、大西勉議員は、「設計監理が十分であったか疑問だ」と指摘し、綿密な協議が必要であることを強調した。
議案第2号では、機械設備工事の変更契約について説明が行われた。こちらも契約金額が1億3,621万2,840円から1億3,755万6,057円へ増額されることが承認された。変更内容には、空調機の追加や衛生器具の機種変更が含まれており、これも施工の利便性向上につながるとされている。
財源についての質問には、門田千志財政課長が、「増額分については合併特例債を充当する方針」と回答。議会の厳しい質疑に対し、関係者は緊張感を持って応じていた。
議案に対する討論では、大西勉議員が「公共物の責任をしっかりと考えるべきだ」と述べ、市民福祉を考えた建設が重要であると訴えた。さらに、「借地を解消し、早急に買収交渉に入るべきだ」と提言し、土地利用の効率的な管理を求めた。
質疑応答が終わると、議案第1号及び第2号はそれぞれ採決が行われ、いずれも全員賛成で可決された。