令和3年第1回東温市議会定例会が3月3日に開催され、一般質問が活発に行われた。
安井浩二議員は、東温市の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の進捗について、特に工業団地の計画に焦点を当てた。彼は、田窪第2工業団地として約3ヘクタールの造成が予定されていることを確認し、昨年選定されなかった企業からの立地希望にも言及した。新型コロナウイルスの影響で経済状況が厳しい中、希望企業は依然として立地を希望しているとした。渡部祐二産業建設部長は、基本計画の概要を説明し、田窪第2地区と吉久地区で計6.9ヘクタールの分譲が予定されていると述べた。
続いて、安井議員は防災行政無線の運営状況について確認した。彼は、現行のチャイムの変更を提案し、市民の意見を反映させる必要性を強調した。高市圭二危機管理課長は、昼と夕方に設けられたミュージックチャイムは市民に親しまれているため、現在のところ変更の予定はないと回答した。また、放送の内容や手順についても工夫を図る意向を示した。
教育委員会は、今後のICT教育推進に向けた支援体制についても言及した。タブレット端末を1人1台配布する計画に基づき、全教員の研修や支援員の配置が進められるが、現状では担い手の増員が求められるとのこと。教員が技術的なトラブルに対処できる体制を整える必要があると強調した。
議会の議論は公園や河川の環境整備が必要とされ、樋口公園の維持管理状況や生物多様性の重要性が再確認された。市長は、環境美化を目指し、ボランティア活動や市民からの意見を反映させる姿勢を示し、持続可能なまちづくりに向けた取り組みの重要性を再認識させる場となった。