令和5年6月23日に開催された第2回東温市議会定例会では、重要な議題が数多く取り上げられた。特に、一般質問では、森眞一議員が特別養護老人ホームの増設と待機者問題を取り上げ、その背景には高齢者福祉の重要性があると強調した。彼は、介護保険制度が抱える課題についても言及し、医療と介護の連携強化を図るべきだと考えていることを述べた。その上で、具体的には地域の医療センターに新たな高齢者福祉施設の設置を求めた。
加藤市長は、これらの意見に対して、地域の高齢者福祉計画や介護保険事業の策定において市民の意見を拾い上げることの重要性を強調した。また、道路整備や公共交通の整備計画についても、市としては多面的なアプローチが必要だとし、コンセンサスを取ることが重要であると述べた。
また、地域公共交通については、山間部バス路線が関与しており、地域社会へも大きな影響を及ぼすことが確認されている。この分野におけるクロスセクター効果として、各種行政サービスに代わる支出が示された。そこで、高齢者や障害者の移動手段確保が求められており、事業者や自治体が一体となった施策が進められることが期待されている。
健康寿命の延伸を目指す施策についても意見が挙がり、保育士確保対策や子育て施策の推進に向けて、より多様なアプローチが必要とされていることが認識された。本市として、保育士の確保や働きやすい環境作りがどのように進むのか、さらなる取り組みが求められるところである。
こうした議論の中で、多様性のある地域社会の形成を目指し、参加する市民がより深く未来を描くことができるような環境づくりが重要であると再確認され、市議会としても積極的に取り組む考えを示すことが求められている。