令和6年4月25日、東温市議会臨時会が開会し、複数の重要な議題についての審議が行われた。
議題は、専決処分の報告、条例改正、補正予算など多岐にわたり、特に震源地が豊後水道であった地震に伴う対応が重要視された。加藤章市長は、「震度4の本市で、施設等に大きな被害がなかったことを報告し、議案を審議する際には地域の実情を反映させる必要がある」と強調した。
まず、報告第2号として消防団の業務上事故に関する専決処分について報告がされた。橋本武消防長は「事故の原因はホースの縛り方に問題があったと推測しており、再発防止に努める」と述べている。事故の再発防止策として、消防団員に対し厳重な指導を行うことが決意された。
承認第5号、介護保険法施行規則の改正に関する条例の制定も重要な議題であった。この改正は、属する条例に関する基準を改正するもので、村上明子長寿介護課長が「早急な対応が求められる」と説明した。
さらに承認第6号として、東温市税条例の一部改正案も討論された。桑原修治税務課長は「現下の経済情勢を考慮し、特別税額控除を含む改正を行う必要がある」と訴え、議員からの賛同を得て可決される運びとなっている。
また、一般会計補正予算に関しては、水田仁志財政課長が、急な突風での市営住宅屋根の防水シート破損、及び重信中学校改修工事でのアスベスト検出について説明。これにより「補正予算は3,734万3,000円が追加される」との見通しが示された。議員からの詳細な質問に対し、明賀良和健康推進課長と田中聡司教育委員会事務局長が適切な対応を約束した。
重信中学校のアスベスト除去作業に関しては、田中事務局長が「安全を確保するために、ナイロンでの養生を施し、飛散防止策を講じている」と述べており、作業の慎重な進行が求められる。