令和3年9月24日、東温市議会は第4回定例会を開催した。
議事の中で、特に焦点となったのは「東温市子ども基本条例の制定」である。この議案については賛成と反対の意見が交わされ、議員たちの強い関心が示された。
文教市民福祉委員会の近藤千枝美委員長は、条例には子供の権利を定めることが重要であり、子供たちの声を反映した内容となるように配慮していると説明した。具体的には、アンケートを通じて子供たちの意見を集め、その結果を条例に反映させる努力をしているとのことであった。
一方で、渡部勇次議員は本条例の制定に反対する就任を持ち出した。彼の懸念は、条例の内容が不十分であることや理念が曖昧で、条例の主要な目的である子供に対する権利保障が不明瞭であると指摘した。条例を作成する過程においても、教育委員会からの説明が不十分であったとし、再度の検討を求める意見を述べた。
このように、条例に関する討論は両極端な意見が存在し、可決に至る過程は難航したが、最終的には賛成多数で条例が可決された。この新しい条例は、子供たちが自らの権利を理解し、社会と健全に関わるための基盤を築くことが期待されている。
また、コロナ禍に関連して財政状況に対処するための意見書案が提案され、これも賛成外れで可決された。この意見書は、地方税財源の充実を求めるもので、新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい財政状況に直面している地方自治体への支援を訴える内容だった。
最後に加藤市長は、議会の協力に感謝すると共に、今後の感染対策に対する警戒継続の必要性を強調した。市のワクチン接種が順調に進んでいることを報告し、再度の感染拡大に注意を払う重要性を訴えた。今後も市民や議会との円滑なコミュニケーションを通じ、東温市の発展に寄与することが期待されている。