令和3年12月23日、東温市議会は、定例会を開催した。出席議員は全16名で、新年度に向けた補正予算案が一斉に審議され、全ての議案が可決された。
主な議案では、令和3年度の一般会計補正予算や特別会計補正予算が提案され、細部にわたる質疑が行われた。近藤千枝美予算審査委員長は、議案第44号から第60号までの補正予算について報告し、特に財政調整基金の扱いやコロナウイルスに関連する事業への支出が注目された。
また、下水道事業では、公共下水道条例の一部改正が議論された。松末博年総務産業建設委員長は、使用料の約20%改定について、経営戦略の見直しや段階的実施の必要性を強調した。他方、渡部勇次議員は、急激な値上げへの懸念を示した。
特に関心を集めたのは、米価の暴落阻止に関する請願案であった。この請願は不採択となり、議員からは農業政策に対する提言が続出した。森眞一議員は全国的な農業問題や新型コロナウイルスの影響に言及した。反対討論や賛成討論が交わされ、米価安定のための政策の重要性が浮き彫りになった。
一方で、舞台芸術教育の重要性に関する請願案は賛成多数で採択された。細川秀明議員は、子どもたちへの教育効果を強調し、地域文化の振興を通じた子育て支援の必要性に言及した。
最後に、加藤章市長は、各議案の可決に感謝の意を表し、特にコロナ対策の進捗を報告した。今後、新型コロナウイルスの感染状況を注視しながら、市民の安全を確保する姿勢を示し、定例会を締めくくった。