東温市議会は、令和3年8月12日、第3回臨時会を開催し、重要議案が決議された。特に北吉井小学校の教室及び給食配膳室の増改築に関する工事契約が中心議題となった。
加藤章市長は、現在の新型コロナウイルス感染症の増加状況を懸念しつつ、ワクチン接種が進行中であることを報告した。8月10日現在、1回目の接種を受けた者は1万4,956人、2回目は1万3,768人に達しており、接種券も全対象者に配布済みであると強調した。
会議では北吉井小学校の教室と給食配膳室等の増改築工事に関する議案第31号が提案された。渡部祐二総務部長は、工事請負契約の締結を求める理由を説明した。入札は共同企業体発注方式で行われ、松山土建・富士造型特定建設工事共同企業体が落札した。契約金額は約2億9,040万円とされ、工事の完了は2024年3月31日を予定しているという。
質疑応答では安井浩二議員が落札業者に対する懸念を表明し、工事の質と価格について問いかけた。渡部総務部長は、応札率が高かったことから品質担保に問題はないと答えたが、過去の設計業者の実績については明確な情報を持っていないとし、今後の監理体制の必要性を説明した。
議案についての質疑と討論が行われ、最終的には全員賛成で可決された。閉会に際し、加藤市長は議会での審議結果に感謝し、引き続き感染症対策にも努める意向を示した。市民への感染防止呼びかけを再度強調し、事業推進に対する議員の協力を求めた。