令和3年9月7日の東温市議会定例会が開催され、多くの議題が取り上げられる中、特に小規模な小学校に関する課題と対策が焦点となった。
細川秀明議員は、地域における小規模校の重要性を強調し、具体的には小規模校の統廃合に対する住民の抵抗を述べた。彼は、「急激な人口減少時代において、地域の声を無視することはできない」と発言し、学校の維持のために新たな方策を模索する必要性を訴えた。
質問では、小規模校の学級編成における複式学級のメリット・デメリットについても言及された。教育長の八木良氏は、「複式学級のあり方には常に議論が伴う」とし、将来にわたる政策検討が必要であると述べた。
次いで、森眞一議員からは新たな森林管理システムの活用による林業再生についての質問があり、具体的な意向調査の進捗について尋ねられた。上岡浩二産業建設部長は「所有者不明林の調査が進行中であり、今後は管理権集積計画の策定に取り組む」と述べた。
また、女性の視点からの防災・復興に関する質問では、近藤千枝美議員が地域の防災会議における女性の参画状況について質問。これに対し、山本健吾危機管理課長は、現在女性委員の割合を増やすための取り組みを行なっていると答えた。
さらに、救急車の適正利用をテーマにした質問に対して、和田悟消防長は「救急車は限りある資源であり、適正な利用を呼び掛ける啓発が重要」と述べた。救急安心センター事業の導入も検討される中で、今後の具体策に期待が寄せられる。
また、学校給食費への補助についても争点となり、現在の制度の中で、橋本武学校教育課長は、給食費の補助について法的な制約を指摘しつつ、社会福祉の観点からの適切な対応が求められることを認識していた。