令和5年12月定例会が松山市議会で行われ、多くの議案が審議されました。
特に、一般会計補正予算（第8号）や競輪事業特別会計補正予算（第2号）など、松山市の財政状況に関連した重要な議案が上程されました。
この中で、田中エリナ議員は、施策推進のための組織体制の見直しやブランド戦略プランについて質問しました。これに対して、横本勝己総務部長は、組織体制の再編成や新たなマーケティングの重要性に言及し、庁内の検討体制を強化することで、シティプロモーションの推進を目指すとの考えを示しました。とくに、地域プロモーションを行うために必要な専門人材の登用についても検討する意向を語りました。
また、田中議員は、外国人観光客の受け入れ促進にも触れ、インバウンドマーケティングの強化を求めました。これに対して、西村秀典産業経済部長は、外国人観光客に向けたプロモーション施策を徐々に実施していると説明。特に、SNSや多言語の情報発信に注力する方針を強調しました。
さらに、松山市ではグニーユーカリの栽培も注目されています。特許取得によって、効率的な苗木増殖の技術が確立され、観光振興や地域経済の活性化に寄与しています。市長は、さらに良質な苗木の育成に努める意向を述べ、市のブランド力を強化するための取り組みを続けると表明しました。
カーシェアリング事業の導入に関しては、電気自動車を用いた新たな移動手段として期待され、多様な層に利用が促進されるとされています。環境に優しい取り組みとして、二酸化炭素削減にも寄与できると見込まれています。
最後に、鹿島の活性化に関する取り組みも協議され、90周年の記念事業を活用し、地域の魅力を発信することが求められています。普通紙資料などによる広報活動を強化することで、地域との連携を深めていく方針が示されました。今後、松山市の持続可能な発展に向けて、各関係者が一丸となり、地域の課題解決に向けた取り組みが期待されます。