令和6年第2回伊予市議会定例会が開催され、様々な議案が提案された。
特に自動運転バスの運行状況について、武智 邦典市長が報告した。新たに導入されたエストニア製の車両、MiCaは地域住民から高く評価されている。市長は安全性確保や安定した運行を今後の課題として挙げ、実証運行を通じてデータを蓄積する意向を示した。
また、能登半島地震の支援状況にも触れた。市長は、被害者支援のために職員の派遣を行い、栄養管理や歯科衛生士の派遣も決定していることを報告した。市長は「愛媛県や関係団体と連携し、支援を継続していきたい」と意気込みを明かした。
会期の決定に関しては、今後28日間の会期とすることが提案され、異議なしと認められた。議題は32件が上程され、特に令和6年度の一般会計予算案が主な焦点となった。予算案の総額は188億52万1,000円で、前年度と比較し1.7%の増となり、人口減少対策や子ども医療費助成事業の拡充が計画されている。市長は「これからも未来志向の施策を展開していく」と述べた。
下水道事業会計補正予算については、議案第25号が提案され、資本的支出の予算を9,848万6,000円減額し、全体で15億9,587万9,000円となることが説明された。議会ではこの議案に関して質疑が行われ、特に双海地域の水の安定供給に関する懸念が示された。議員からは、「企業債償還金の確認」や「過年度分の調整の具体的な内容」について質問が出た。これに対し、上下水道課長が詳細な説明を行った。
今後のスケジュールとして、2月26日には質疑が行われ、議案に対する討論が進められる見込みである。市長の所信表明や新年度計画に対する議員の理解が深まることが期待される。