令和3年3月18日の松山市議会第1回定例会が開かれ、多くの重要議案が審議された。
今回の会議では、令和2年度松山市一般会計補正予算及び令和3年度の一般会計予算が一括審議され、いずれも原案通り可決された。
特に注目されたのは、新型コロナウイルスワクチン接種に関する議題である。理事者からは、「コロナワクチン接種事業の準備が進行中であり、適時市民への告知を実施していく」との説明がありました。また、質疑の中で、「市民への周知方法が重要になる。特に高齢者向けの取り組みが評価されている」との意見も出されました。
会議では、請願第17号「少人数学級の実現を求める請願」が撤回され、その背景には現状の教育現場の課題がある。議論の中では、多くの議員が「教育の質を守るためにも、少人数学級の実現が必要だ」と強調しました。これに対して、一部の議員は財政上の懸念を示した。
次に、令和3年度松山市一般会計予算のなかで、マイナンバーカードの普及促進に関する質問が多くなされ、理事者は「国が様々な施策を打ち出しており、来年度末までに31万4,000件の交付を見込んでいる」と報告した。特に、マイナポイントの制度が注目されている。また、生活保護関連では、「申請件数は増加傾向にあり、今後の取り組みに注力していく」と説明されました。
さらに、廃止される学校給食調理場についての意見が多くあり、「学生の安全を守るためにも、給食の質を保つ策を考えるべきである」との声が上がりました。この点に関して理事者からは、保育士の配置基準についても改善を求める意見がありました。
この議会では、また核兵器禁止条約の署名及び批准に関する請願に対して賛否が分かれ、最終的に請願が採択されるという結果となりました。「日本は唯一の原爆投下国として、世界におけるリーダーシップを発揮する責務がある」との意見や、「現実的な安全保障上の状況を考え、慎重に進めるべきだ」といった意見が交わされました。
このように、松山市議会では今後も重要な課題が多く残る中で、議論が深まっていくことが期待されています。市民の生活に直結する予算計画に着目し、透明性のある運営が求められる中、各議案の行方が注目されています。