令和5年6月19日、松山市議会第2回定例会が開催され、病児・病後児保育や中島こども園の子育て支援、さらに中学校における校則の見直しについての議論が行われた。
まず、病児・病後児保育については、宇野こども家庭部長が、令和元年度からの利用状況を報告。利用者数は令和元年度の5,527人から、令和4年度には3,923人まで回復傾向にあるものの、西部及び北部地域においては依然として受け皿が不足していると指摘した。市は、新たに北部や西部での施設開設を進めており、今後の整備に期待が寄せられている。
次に、中島こども園における子育て支援に関して、宇野部長は交流の場を提供し、地域内外でのサポート体制を整えていることを述べた。新設される中島こども園は、地域の子育て支援の拠点として期待されており、特に室内で遊ぶ場所の不足が解消されることが大きなポイントである。
さらに、清水義郎議員は中学校の校則の見直しに対して、ジェンダーの観点から校則における男女の差別が子どもたちに与える影響を指摘し、教育長は今後、各学校の校則を性の多様性に配慮して見直すよう指導を強める意向を示した。
全体として、松山市は子育て環境の充実を図る一方で、既存の施策の見直しや新たな取り組みを進める姿勢を強調。議員たちからは、具体的な支援策や情報の周知が求められ、それに対して市当局は前向きな姿勢を示しているが、実行には地域の特性を考慮した柔軟な対応が必要とされている。