令和4年度松山市議会第5回定例会が開会した。
9月2日の開会に際し、野志克仁市長は挨拶を行い、一般会計補正予算案や条例改正案の審議をお願いした。特に、新型コロナウイルスの影響や物価高騰への対策の重要性を強調した。
今議会では、会期が26日間と決定し、先に請願第1号に関する質疑が行われた。この請願は、石手川ダムの緊急時放流に伴う洪水の防災対策を見直すため、気候市民会議の開催を支援する内容である。請願審査を担当した河本英樹環境企業委員長は、気候災害の重大性を訴え、国際的な事例を挙げて請願の必要性を訴えた。これに対し、議員からは請願内容の論点整理や不採択の意見もあった。
討論では、田渕紀子議員が賛成意見を述べ、地球温暖化に対する警鐘を鳴らした。全国的に気温上昇の例を挙げ、この請願が重要であると指摘した。一方で、他の議員は請願の趣旨が不明瞭であるとし、不採択を主張した。この結果、請願は少数の賛成で不採択となった。
また、認定第1号から第2号及び議案第58号から第70号についても審議された。細かな内容としては、令和3年度松山市決算および一般会計補正予算案が含まれていた。市長は、コロナ禍における経済支援や、感染症対策の強化に向けた施策を説明した。
特に、物価高騰に対する支援として無利子の借換制度や宿泊促進キャンペーンを提案した。その他、福祉の充実や農業振興のための予算措置も進められることが報告された。皆様の理解と協力をお願いする旨、最後まで市長から発言があった。