令和3年6月23日の松山市議会定例会が行われ、重要なトピックがいくつか議論された。
まず、新型コロナワクチン接種に関する状況が議題に上がった。市内の医療機関276か所で接種を行っているものの、高齢者の方々からは予約が取りにくいとの声もあり、特に産婦人科など一部の医療機関では予約率が低い状態が続いていることが示された。これに対し、北川敦史保健福祉部長は、今後オンラインでの予約状況を改善する考えを述べ、市民に分かりやすい情報提供を行う方針を示した。
次に、男女共同参画に関する施策も取り上げられ、特にこの取り組みの重要性が強調された。市民部長の田中教夫氏は、コロナ禍において一層の支援が求められる現状に触れ、特に女性の非正規雇用の問題や、生活困窮者への支援強化の必要性を訴えた。今後は、SNSなどを活用した相談窓口の設置や、生理用品支援などの取り組みが検討されている。
さらに、図書館の運営についても議論され、コロナ禍での利用者数減少が報告された中、有料で実施した本の宅配サービスが対象利用者からあまり利用されなかったことが指摘された。しかし、今後は感染状況を見ながら、サービスの見直しや無料化の検討が示唆された。
また、内科検診を受ける際の脱衣に関連する問題も討議され、今後は児童・生徒及び保護者への周知徹底が図られる。特に、文部科学省からの通達に基づき、子どもの心情に配慮した健康診断の実施が求められている。
最後に、高齢者福祉においては、施設の新設計画が示され、従来の待機者数の解消に向けた努力が続けられていることが報告された。市は高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できる環境の確保に取り組み、引き続き必要なサービスを提供する方針である。