令和3年10月20日に文教消防分科会が開催された。今回は主に、令和2年度松山市一般・特別会計決算の審査が行われた。
まず最初に、正副主査の互選が行われ、主査に角田敏郎氏、副主査に清水尚美氏が選任された。角田主査はその後、決算審査に移る際、審査が予算とは異なるという点に留意を求めた。
次いで、消防局関係の決算審査が進行。清水尚美委員は、メディカルコントロール体制充実事業について質問。高岡昌文警防課長は、310万円で救急訓練用人形を購入し、救急救命士による訓練が行われていると回答した。また、火災件数に関しても触れ、地域によって消防団の手当が異なることを指摘し、手当支給データの取得状況についても問いかけた。
その後、教育委員会関係の審査が始まり、清水委員が新型コロナウイルス対策の緊急学生支援事業に関して質問した。横江茂樹教育委員会事務局次長は、予想の200人に対し実際の利用者は86人であったことを明かし、その理由として国の支援策の影響を挙げた。この件は広報活動も影響しているとし、より身近な方法での周知を要望された。
他にも、外国人教員招致事業について原俊司委員が質問し、横江次長はその成功を強調した。また、学校のGIGAスクール構想では、コンピューター研修の成果が出ているとの報告もあった。
清水委員からは、感染対策に関してアルコール消毒等の現状が問われ、植田二朗保健体育課長は既存の清掃活動の中で対応している旨を説明した。また、次亜塩素酸水生成装置の未購入に関して理由を説明し、今後も感染対策を講じていく意向を示した。
最後に、釣島灯台の官舎管理や給食費の公会計化についても議論され、令和4月からのスタートが確認された。全体を通し、この日の分科会は様々な観点から松山市の教育及び消防に関する重要な事項が審査され、その結果、各議案は異議なしで承認された。