令和3年9月29日、八千代市議会は第3回定例会を開催し、多くの議題が議論された。
重要な議題は、義務教育学校設置の問題である。議案第1号は、阿蘇小学校、米本小学校、米本南小学校および阿蘇中学校を統合する計画を含むもので、賛成意見の多くが聞かれたものの、強く反対する意見もあった。反対意見を述べた「伊原 忠議員」は、地域の住民の意見が無視されたことを指摘し、特に通学校路の安全確保が懸念されると強調した。
また、個人情報保護条例の改正についても議論があり、議案第2号に関して多くの質疑が行われた。反対意見からは、デジタル庁の内閣総理大臣への権限集中の問題が指摘され、住民の信頼を損なうおそれがあるとの発言も見られた。「植田 進議員」は、国民の利益に反するとして、改正に反対の立場を示した。
このほか、令和3年度一般会計補正予算(第6号)も審議され、コロナウイルス対策として計上された予算の内容が問題視された。「三田 登議員」は、不十分と指摘し、さらなる支援策が必要であると訴えた。
最終的に、議案各々が採決に付され、義務教育学校設置条例は賛成多数により可決されたが、その背後にはさまざまな意見が交錯していることが浮き彫りとなった点が印象的である。議論の中で、新型コロナウイルス対応の必要性や地域の声の反映が重要であるとの認識が広がりつつあることが感じられた。市議会では、今後も地域住民の意見をしっかりと反映した形での施策が求められる。